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ギリシャ、ついにデフォルトか?デフォルトが現実化するとギリシャの国民生活はどうなるのか?翻って日本は大丈夫なのか? [国際政治]

デフォルト(債務不履行)の危機が高まっているギリシャ。

平成27年6月中に、約16億ユーロ(2,100億円)を返済しなければいけない状況ですが、ギリシャは「お金がないので払えない」と言っています。

もちろんこれは、EUやIMFからの融資を再開させるためにプレッシャーをかけるための発言ですが、相当苦しい状況にあることは間違いありません。

現在、財政を健全化させるための措置を求められていますが、現政権は「財政再建への強行策反対」を旗印に成り立っているわけなので、極力、国民に負担が増えない方向で交渉を妥結しようと目論んでいます。

交渉次第では、この6月にもデフォルトが現実化していまいますので、その行方に注目が集まっています。


それでは、実際にデフォルトになる、とは具体的にどういう状態なのでしょうか。

要は、借金が返済できなくなったらどうなるのか?ということで、基本的には、人も国も同じです。

人が借金が返せなくなれば、社会的に信用されなくなり、ブラックリストに載ることで、誰からもお金を貸してもらえなくなります。

国も同様に、借金を約束通りに返せなかったということで、信用がガタ落ちになり、新たな借金=新規に国債を発行することが出来なくなります。


それでも、デフォルトになったからと言って借金が帳消しになるわけではなく、新たな借金ができない状況で、国を運営していかなければいけません。

となると、今まで行っていた行政サービスを停止していかざるをえなくなります。

公務員の給与も払えなくなります。

なんせ、お金がないうえに借金できないですから。


ギリシャは通貨がユーロですが、自国で通過を発行している国なら、ハイパーインフレが起こります。

国の信用が無くなるとは、その国の通貨の価値も無くなり、誰もその通貨を持とうとしなくなる、ということなので、他の国のお金(例えばドル)に換えておこうとします。

つまり、通貨が売られるので、その国の通貨は極端に安くなります。

円で例えると、昨日は1ドル150円だったのに今日になれば200円になって、明日は300円になってる、って感じです。

つまり、外国では10ドルで売られているカバンが、昨日は1,500円で買えたのに、今日になれば2,000円になってて、明日なら3,000円出さなきゃ買えなくなる、って状況がハイパーインフレです。

となると、経済は大混乱し、買い物もままならず、生活していくことが困難になってきます。


ギリシャはEUに加盟しているので、通貨はユーロを使っています。

ギリシャがデフォルトしてしまうと、その影響でユーロの信用も下がり、ユーロ圏の他の国々にもマイナスの影響が及ぶ可能性があります。

だからこそ、ギリシャ国民は、最後はEU諸国が手を差し伸べてくれると考え、財政再建に取り組まなかったのです。


今、まさに崖っぷちの交渉をしているギリシャ。

交渉の行方によっては、デフォルトが現実化してしまうので、どこまで妥協するのか、興味深いところです。


ところで、日本は大丈夫なのでしょうか。

日本の借金の総額はかなりのものであり、デフォルトの危機を警告する人もいれば、可能性はゼロだと言う人もいます。

専門家ですら意見が別れているので、どちらとも言いにくいのですが、少なくとも借金はあるより無い方がいいんで、日本の借金は少しずつ減らしていってもらいたいところです。





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